GI山梨をもっと詳しく知る

山梨の日本酒の特性や発展した要因、
原料、製法といった
「GI山梨」の
生産基準についてご紹介します。
山梨の日本酒は柔らかで透明感のある
清らかな味わいが特徴。
これは、発酵が穏やかに進む自然的要因と、
塩気のある料理に合う
酒造りの発展という
人的要因によって生まれました。
GI山梨の仕込み水は、水系ごとに採取条件
などを定義した
県内6水系の水に限定。
米は農産物検査法で3等級以上の国産米を
原料とし、アルコール添加は10%までに
制限しています。

GI山梨の生産基準 山梨の日本酒の特性と要因

1 酒類の特性について 総じて柔らかで、透明感のある清らかな
味わいを有しており、
塩気を感じさせる
料理をより味わい深く楽しむことが
できる酒質です。

2 酒類の特性が酒類の産地に主として
  帰せられることについて (イ) 自然的要因 2,000mから3,000m級の山々に
囲まれ、これらが複数の水系を構成。
豊かで
良質な水を仕込み水として
使用し、冬の底 冷えの影響もあって
発酵が穏やかに
進むことにより、
柔らかで透明感のある清らかな
味わい
が形成されています。

(ロ) 人的要因 海に面していない山梨県は、海産物
を保存の効く塩物や干物とした上で
山梨県まで
輸送していたこと、
甲州味噌の使用が 盛んであったこと、
さらには甲州街道の
ように高低差の
続く厳しい道のりを旅した人々を
もてなす観点から、塩気の
感じられる
料理が発展し、この料理にマッチ
するよう柔らかで清らかな味わいを

持つ酒造りが発達してきました。

GI YAMANASHI 日本酒と「山梨県原産地呼称日本酒管理委員会認定日本酒」との関係

GI山梨認定酒の
原料と製法

・原料として使用できる
水を、水系ごとに
採取
条件等を定義した上で、
次の6水系
に限定。
(南アルプス山麓、
八ヶ岳山麓、秩父山麓、
富士北麓、富士・御坂
及び御坂北麓)

・農産物検査法に基づく
3等級以上の国産米

原料とし、アルコール
添加は10%までに
制限
(糖類等の添加は不可)。

酒類の特性を
維持するための取り組み

・「山梨県酒造協同組合」が酒類の特性を
維持するための管理及び水系の定義を
行います。

・山梨県内で収穫された米のみ
(アルコール添加は不可)を用いたものには、
GIの表示と合わせて登録商標
「山梨の酒マーク」
 を表示することとします。

・品質管理の実績等も活用し、GI指定の
5年後を目途に消費者の信頼及び
ブランド価値向上のための見直しに着手します。